ITC協会とのミーティング |
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2006/02/21 |
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たまにはITC裏話的な話題も。
先日、京都でITC協会の業務開発・広報委員会とのミーティングがあり、まいど!フォーラムからも4名出席しました。 経済産業省主導で「地域IT経営応援隊」という事業がありまして、その一翼をITC協会が担っています。ITC協会は、協会自体がなにかをするというのも多少あるのですが、どちらかというと各地域でIT経営推進を支援する団体・組織・コミュニティを後ろから支えるという立ち位置です。 で、ITC協会と連携して中小企業などのIT経営推進のフロントラインに立つ(と名乗りを上げた)近畿圏の4組織が京都に集まって、相互に活動計画を発表しあおうというのが、今回のミーティングの主旨でして、まいど!フォーラムは参加4組織のうちの1組織です。同じような会合は全国数箇所で行われるようです。 おもしろいのはITC協会側の推進役、広報委員長というか座長として、元インテルジャパン会長で今は現在はベンチャー支援会社を経営されている西岡郁夫氏が居られることです。この方の講演を聞かれた方は分かると思いますが、大変素晴らしいムードメーカーです。この方のおかげもあって会は明るく前向きな感じですすみました。トークがうまい上に「本音で話そうや」といった本気のオーラが緊張気味の出席者にも伝播し、どんどん前向きで建設的な会議に変わってゆきます。同じテーブルに座るだけで幸せです。 車の運転と同じで、運転免許証を取ったからといってジッと待っているだけでは運転できません。車を買って保険をかけて、ガソリンをいれて、行き先を決めて、実際に運転しないといけないわけで、ITCの資格を持ってジッと座っているだけで、「ITCの資格取ったけど、なにも変わらないんだよな。維持費がかかるだけだよ」と言っているのも、似たようなものです。 勉強会やセミナー出席だけで終わっている人は、是非ビジネス系のITC活動に参加されるべきです。 オブザーバーとして同席された、NPO法人ITC中部の水口理事長さんは、中部地区のITコーディネートの成功事例(ユーザー企業だけではなく、ITコーディネータ自身もビジネス的に成功している事例)を熱いトークで紹介されていました。 私からは、「NPO、LLC、LLP、協同組合、株式会社といろいろあるが、今後のITCビジネス組織は、どういう組織形態がいいのか」という問いや「大会社の中のサラリーマンITCは、今後どう活躍してゆけばいいのか?あるいは効果的な活用方法は無いのか」といった質問を投げ込み、(明快な答えは出ないにしろ)議論が行われました。 ITCの自主勉強会やセミナーの中には日常の中で使いようが無くて眠たくなるものもありますが、この日のミーティングは、ITCがビジネス的に自立してゆくための示唆・助言をいろいろ受けた上に無料(私は東京?京都間の交通費を費やしましたが)というお得な会合でした。 ITコーディネータ / 太田垣博嗣 |
Windows Server 2003 R2 |
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2006/02/06 |
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2月3日付けで、Windows Server 2003 R2サーバーが発売された。
最近、マイクロソフトはメジャーなバージョンアップを4年に1回、マイナーなバージョンアップを2年に1回という割合でリリースしているが、今回のWindows Server 2003 R2はマイナーリリースということになる。 このように、枯れた技術を使ってシステムを構築するというのは、コスト面、リスク対策面で大きなメリットとなる。製品自体の安定性もあるのだが、開発エンジニアが手馴れてきているというのもある。 新製品が発売されたからと言って、エンジニアがその新製品を手にする機会というのは、かなり恵まれた環境に居るエンジニアでなければ無いといっていい。MSDNという年間20万円くらいの開発者用ライセンスを購入していて、なおかつテストランできるようなサーバー機を会社が貸し与えてくれ、さらにそれで「遊ぶ」時間を与えてもらわないとならない。新製品発売から数ヶ月以内に順次始まる有償セミナーはひとり数十万円かかる。(良質の解説書が出てくるまでには半年から1年近くかかる) さて、高価な有償セミナーを受講できるようなエンジニアは、どんなエンジニアなのだろう?IT会社の社長の気持ちになって考えてみよう。大型の数千万円から数億円のシステム開発案件を任せられているようなエンジニアと中小企業向けの数百万円の開発を担当するエンジニアのどちらが高い利益を生むかを考えてみれば大方想像が付く。もちろん、しっかり勉強して事に当たる会社もあるのだろうが、なかなか全員が受講するというわけにはいかない。 エンジニアが手馴れているということは、見積もりにブレが少なく、開発工期が速く、結果として安く開発できることになる。したがって、R2が出てからサーバーのリプレイスを検討するというのは、賢明な判断ともいえる。R2といってもいくつかの機能が強化され、使い勝手が良くなっている。 さて、今回のR2リリースで私が注目しているのは、分散ファイルシステム「DFS」関係の機能強化だ。これまでのリリースでは、DFSはわかりにくく使いにくかったので、あまり活用されていなかったが、うまく設定すれば非常に高い効果を発揮するので、是非使ってもらいたい機能である。 たとえば、本社?営業所が3箇所にあり、それぞれが光ファイバーのVPN等で高速接続されている場合、今までだと各営業所や本社のサーバーにファイルを保存しておき、ファイルをメールに添付して営業所から本社に送ったりしていたはず。 それを、サーバー名を気にせずに共有フォルダーのデータを開いたり書き込んだり出来るようになり、あたかも巨大なサーバーが1台あってそれを全社で共有するイメージだ。本社で使っても営業所で使ってもフォルダの構造は同じとなる。 2006年後半からは、そろそろ新しいパソコン「Windows Vista」や、Windows Server 2003 R2の後継で2007年の発売といわれている「Longhorn Server」に関する情報が増えてくる。新しいメジャーバージョンが出てしまうと、エンジニアの興味はそっちへ移ってしまいがちである。 新サーバーが出る直前に、枯れたシステムで開発依頼をしてみるというのも、中長期戦略としては悪くないように思う。 ITコーディネータ/太田垣博嗣 |
「ドラえもんの最終話」を考える |
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2006/02/01 |
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インターネットや同人誌の世界では、時折「ドラえもんの最終話」に関する話題が出てくる。もちろん原作者の手の届かないところで、誰かが勝手にストーリーを創り、ネットや同人誌の形で公開しているものなのだが、実にいろいろなパターンがあり、その想像力に驚かされることも多い。最近では、原作そっくりのタッチで作られたアニメーションまである。もちろん、「夢オチ」と呼ばれる、実は夢でした、というものもあるし、つまらないものや夢をぶち壊すものも多いのだが、時折素晴らしい作品に出会う。
最近も、記憶や思い出をプロットに組み込んだ秀逸な作品がネットを駆け回った。どのようなストーリーがあるのかは、ネットを「ドラえもん 最終回」などで検索すればいくつも出てくるので、その内容はここでは控えるが、基本的にはドラえもんが未来に帰ることにまつわるのび太くんとの別れをどのように描くかがポイントとなる。 ファンがサイドストーリーを作る例は、スタートレックやスターウォーズ等を例に挙げるまでもなく、ファンタジーやSF、アニメーション等を中心に世界中にあるわけだが、多くはマニア性を伴っていて、普通の人は楽しみにくい。 それにくらべると、ドラえもんの最終話というテーマは、設定は単純であるが、原作のテイストを引き継ごうとすると、制約が多く意外とつくりにくいものである。 のび太くんは、私たちの弱い部分を投影した姿であり、普段はそれを助けているドラえもんが居なくなることは、のび太くん自らがそれを悟り克服しようと決意する必要があるということである。 勉強が出来ないとか、鈍感だとか、喧嘩に弱いとかといったところは分かっていても、その原因やそれを解決するためには、ドラえもんが出してくれる便利な道具だけではなく、それを正しく使い続ける強い決意や意思が必要となる。ドラえもんの最終話では、そうした便利な道具も無く今の自分を克服してゆく必要が有り、そうした強い決意や意志をどうやって持たせるのかがプロット上とても重要なテーマとなる。 いろんな思い出を共有してきたドラえもんが未来に帰ってしまったり、故障して動かなくなってしまった時、のび太は何を悟り、どのような決意を固めるのか。そしてその決意はなぜ翻らないのか。説得力のあるストーリーは、原作者のものでなくても、十分感動を生む。 さて、コンピュータシステムは、時にドラえもんの道具のように見える場合がある。夢の道具のように見えて、実際に使ってみるとさほどでもなかったりする。システム以前に経営体質や意思の持ち方を変える必要があるのかもしれないし、道具(システム)の選び方が甘いのかもしれない。 経営体質を変えるためには、それなりの衝撃的な体験が必要なのだろうし、道具の選び方をシビアにする為には、自分自身を理解し、変身したい自分、克服したい部分をしっかりと持ち、そのアイデアをきちんと表現できるようになる必要がある。 ITコーディネータの役割は、便利な道具を出すドラえもん自身ではなく、のび太に悟りと強い決意をもたらす良質な「ドラえもんの最終話」の作者のようなものかもしれない。 ITコーディネータ/太田垣博嗣 |

