IT活用のテオリア

2005/08/19

 
ギリシャ哲学の言葉に「テオリア」というものがあります。日本語では観想とか、観照(仏教の言葉でしょうか)と当てている場合が多いようです。テオリアとは、あるがままに見つめるとか眺めるといった意味で、そこから客観的に見るという意味が生まれ、英語の「セオリー」に通じています。

分類が好きなアリストテレスは学問全体をテオリア(理論、数学)、プラクシス(実践、政治)、ポイエーシス(制作、修辞)の3つに分けました。

企業活動は時に、プラクシスとポイエーシスに埋没してしまいがちです。しかし、真実を見きわめようとする場合、このテオリアや観照といった、内面を客観的に見つめなおすという精神に到達するかどうかが非常に重要に思われます。

ITの活用は、内面を客観的に見つめなおすこと無しにはすすみません。ただし、見つめなおすことに至る動機は様々です。携帯電話のように、持ってから便利さや害悪に気が付くというものも多いでしょう。ITも、導入してからいろいろ気付くことが多いでしょう。周囲のアドバイスもその時点でようやく耳に入ってくるというものです。

それも結構。まずは内面を見つめなおす時間や制度を十分にとっているかどうかが重要なのです。

ITコーディネータ/太田垣博嗣

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