オーロラと観光ビジネス

2004/09/18

 

 2004年夏、休みを利用してオーロラを観てきました。オーロラといえば、極寒の北欧のイメードがありますが、夏のカナダ、イエローナイフという田舎町での鑑賞ツアーに参加しました。夏といってもやはり北極圏に近いだけあり気温は10℃前後、3日間、夜の11時から朝方の3時までの4時間、じっと寒さに耐えオーロラが出るのを待つといったツアーです。

 初日にオーロラの大爆発があり、数年に一度の壮大なものを見ることができました。冬には日本人で一杯になるという観測キャンプも私たちのグループだけで、すばらしいオーロラをゆっくりと鑑賞することができ大満足の旅行でした。

 イエローナイフはエドモントンから北へ飛行機で約1時30分、鉱山の町で、以前は金を採掘してましたが、1991年にダイアモンドの鉱石が発見されてからはダイアモンドの採掘が盛んということです。そして、最近ではオーロラなどの自然資源を利用した観光ビジネスが成長しているようです。



 オーロラ鑑賞は、イエローナイフの地元のツアー会社が企画している日本人向けの観光ビジネスです。カナダ人はオーロラを観賞しないので、どのようなきっかけでこのようなビジネスが始めたのかは分りませんが、社長はカナダ人、スタッフはほとんどがワーキングホリデーを利用した日本人のようです。

 最初の2日は町から30キロほど離れたキャンプでの観測でした。ドーム形のテントで暖かいスープや飲み物がでます。センターの施設ではオーロラの説明ビデオ上映やみやげ物が売られています。また、オーロラが出るとそれをバックに有料の記念撮影もあります。3日目は、同じツアー会社が企画するグレートスレーブ湖の無人島に船で渡っての観測でした。湖といっても四国の数倍もある大きな湖で、真っ暗でさえぎるものもなく観測にうってつけの場所です。

 カナダ人の船長の話しによると、夜はオーロラ鑑賞の日本人、昼間はカナダ人やアメリカ人のつり客を島に渡しているということで、翌日も40人のアメリカ人のグループが島に渡るということでした。そして、島でも見事なオーロラを観ることができました。

 夏ということで期待薄でしたが、運良く3日ともオーロラを観ることができました。天候に左右され全く観れないこともあります。カナダには中国人や韓国人の観光客も多いようですが、観れる保証の無いものに高い旅費をかけてやってくるのは日本人ぐらいのものでしょうか。日本人相手だけに成り立つビジネスモデルかもしれません。

 観光の満足は、客の背景にある文化や風習が影響しているようです。ならば、日本に観光に来る外国人はどのような満足を求めて来るのでしょうか。

 イエローナイフの町は市内観光といっても、本当に何もなく1時間もあればほとんど廻れてしまいます。空港、ホテル、店、オフィスなどいたるところにデルのPCがありIT化はかなり進んでいるようです。

 Human Relations AND Developmentと名前の会社があり、ちょっと覗いてみると、日曜日で誰もいませんでしたが、IT教育が盛んな様子でゆったりとしたスペースに数台の研修用のPCが置かれてました。街中には○△システムサービスといった会社もあり、PCやネットワークのサポートをしているようで、ITビジネスはこのような田舎町でもかなり浸透しているといった感じです。ただ、もともとタイプ文化なのでしょう、日本のようにバーコードリーダーや自動読み取りといったものがユーザーインターフェイスとしてあまり使われてないといった印象を受けました。

 カナダではイエローナイフよりもう少し南のヘイ・リバーという町がオーロラを観るには真っ暗で最高の場所ということですが、今度は、北欧の方のオーロラとIT事情を見てみたいとも思っています。

築山 俊昭(つきやま としあき)

ITコーディネータシステムアナリスト、上級システムアドミニストレータ

医療情報技師 製薬会社勤務


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