エンジンとボディ |
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2004/07/08 |
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企業においてマネージャー級以上に特徴的に現れるソーシャルスタイルは、大きく2つに分類されるのではないかという仮説について説明します。
ひとつは、「エンジン」タイプ、もうひとつは、「ボディ」タイプと称することにします。車でも、飛行機でも、戦車でも、船でも、要するに動く組織体の設計は大きくエンジンの設計と筐体(ボディ)の設計によって構成されることに由来します。 設計の世界では、実は筐体設計の方が相対的にでかい顔をしています。いかなる外部環境で、どんな動きをしたいとか、どのくらいの速度を出したいので全体重量がこのくらいにしないといけないとかいう重要な設計条件の設定をするので、筐体設計においては、注文主とのやりとりを含む政治的、営業的要素も重要になってきます。 エンジン設計は、それらの条件、制約がいっぱいある中で、妥協の産物のようにしてやるしかありません。しばしば、無理難題を押し付けられることになります。しかし、所期の性能が出ないときは、いの一番にエンジン設計に非難が集中します。エンジン屋がさんざん責められる。 しかし、エンジニアっていうぐらいですから、筐体屋を心の底では、バカにしてるし、エンジン屋としてのプライドは高いものがあります。そんな話が、ゼロ戦物語やNHKのプロジェクトXにもいっぱい出てきます。 さて、企業におけるエンジンタイプ、ボディタイプとはなんでしょうか?簡単に言えば、自分で動くタイプか、見栄えはいいが自分では動けないタイプかということです。 だいたい、主任ぐらいまでは、そういう役割を与えられていますので、エンジンタイプでないと使いものにならない。管理職昇格の声が掛かりそうな頃には、もう自分では動こうとしない輩がでてくる。上ばっかり見ていれば、そうなるのも仕方がないかもしれないが。マネージャーになると途端に自分で動かなくなる奴が増えてくる。そういう風に自分を定義してしまうのかもしれないし、動き回ることで安っぽくなるぐらいに考えるのかもしれない。 エンジンタイプが良くてボディタイプが悪いと言ってるわけではありません。どちらのタイプかをよく見極めた上で、役割を担わせるべきだし、育成の方向性も見出すべきでしょう。 エンジンタイプは、自分で動くぶん、たまに方向が間違っていたり、いろんなとこでコンフリクトを生じせしめたりします。自分がなまじ動けるものだから、他のエンジンをうまく使えなかったり、自分が既に旧式で使い物にならないと薄々感じていても、自分のエンジンにこだわり過ぎることにもなります。 ボディタイプは、自分では動けないかもしれないが、人を見る眼が確かであれば、優秀なエンジンをとっかえひっかえすればよい。人間は、見栄えも大事だし、なによりコミュニケーション能力が大切です。(技術屋とか職人が最も嫌う概念かもしれない) この仮説(主張)の究極は、ボディとエンジンはコラボレートしないといけないということです。ひとりの人間で純粋なエンジンか純粋なボディかというほど解りやすい人もいるかもしれないが、普通は、どちらに軸足があるかというぐらいでしょう。自分がどちらのタイプかを自覚し、その強み、弱みを知ることが大切です。そして、自分で弱点を克服するか、さもなくば、自分を補完してくれるパートナーを見つけなければならない。 ボディとエンジンが共通の目標に向かって、協調しないと成果を出すことはできない。協調できないケースは、それこそ日常的に存在しています。大概、ボディタイプとエンジンタイプは、価値観が違うから、話しも合わないし、仲も悪くなる。悪いどころかいがみ合ったりします。それは、大変残念な状況という他ありません。 ITコーディネータ/M.I. |

